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HOME >  学校の様子 >  【1年生人権学習講演会「田中麻莉絵さん『ヘルプマークを知っていますか?』~命と時間のお話~】もし今度まちで『ヘルプマーク』を持っている人を見かけたら、「知っていますよ!」「あなたの声、届いていますよ!」。ヘルプマークは「周囲の人が、外見からはわかりにくい障害や病気を持つ人に気づくためのマーク」として作成されたもの。

【1年生人権学習講演会「田中麻莉絵さん『ヘルプマークを知っていますか?』~命と時間のお話~】もし今度まちで『ヘルプマーク』を持っている人を見かけたら、「知っていますよ!」「あなたの声、届いていますよ!」。ヘルプマークは「周囲の人が、外見からはわかりにくい障害や病気を持つ人に気づくためのマーク」として作成されたもの。

昨日1月19日(金)6限目、1年生では人権学習として取り組んでいる「障がい者理解について」の一環として、人権学習講演会を実施しました。講師は、田中麻莉絵さん。講演会のテーマは、『ヘルプマークを知っていますか?~命と時間のお話』です。川越中学校では大切にしている取り組みとして「いのちの大切さを考える講演会」を継続しています。

 

今年度は、6月に交通事故遺児を励ます会代表の安田厚子さんから学ぶ講演会から「命の尊さと無事故の大切さ」「命の重みと、ハンドルを握る重みは同じ」このような大切なことを学びました。また、7月には四日市北警察署交通課の松下さんに「交通安全教室講座」を実施しました。12月には「多様な性のあり方。山口颯一さんから深く学ぶ」というテーマのもと、命の大切さを考える講演会を実施しました。今回の田中麻莉絵さんの講演会は、「1年生人権学習講演会」として実施しましたが、つながってくる大切な根幹は「命の大切さ」「今を大切に生きる」です。昨日の講演会では、「ヘルプマークの存在を具体的に知ることと、自分ができること」と合せて、「田中麻莉絵さんの生き方に触れ、命の大切さについて考え、今を大切に生きること」について深く考えることができました。

 

田中麻莉絵さんは、元三重県ヘルプマークアンバザダー。H26年に血液のがんといわれる「骨髄異形成症候群(MDS)」を発症し、『余命5年』と宣告された本人。内部疾患患者としてヘルプマークの普及・啓発として地域や学校、企業等で講演・普及活動を実践されています。

 

『余命5年』という宣告は31歳の誕生日の前日。あと1800日しか生きられないかもしれない。だから1日1日を大切に生きたいという田中さん。外見からは分からなくても、援助や配慮が必要とする障がいのある方や病気の方々に援助や配慮が必要なことを示す「ヘルプマーク」の普及・啓発に尽力をされています。お話ので感じ取ることができることは、「余命5年という宣告」を受けて病気によって1年間の入院だけではなく、日々多くの体調がすぐれない状態から、社会復帰された険しい道のりを経験されてきた田中さんだからこそ、『社会とのつながり』と『今を大切に生きる想い』は、しんどくつらいお話の中にも、笑顔があり、あたたかく子どもたちに寄り添うように丁寧でわかりやすい言葉をつなぐ田中さんからしっかりと感じとることができました。

それは、「ヘルプマークとの出会い」があったからこそ、今の笑顔にもつながっているのだと思いました。

 

田中さんの一言一言の言葉には、明日を生きられるのかという不安と病気と闘ってきたからこそ重みがあり、説得力があるお話だったと思います。本当に伝えたいこととして、『病気や障害を持っていても不幸だけではなく、たくさんの人を助けてあげることができる。命は有限。大切な1日を大切に生きること。自分にとって大切なのは何かと言えること。誰といることが大切なのか』そして『ヘルプマークをつけている人を見かけたら、席を譲る、助けてあげるというアクションを起こしてほしい』。『家族や知り合いに、ヘルプマークを知らない人がいたら教えてあげてぽしい』。

 

川越中学校1年生学年主任の石田先生は、田中麻莉絵さんの中学校時代の恩師であり、今もつながりを大切にされているとお聴きしました。石田先生に紹介をいただいたことによって、川越中学校の1年生は、かけがえのない大切な出会いをさせていただきました。この出会いが、そして、笑顔で前を向くお話に必ず子どもたちの生き方にも素直な心にも響く貴重な時間となったと思います。私(校長)も、田中さんのお話は聴いたことがあるような・・・。どこかでお会いしているのかもしれないとずっと思いながら話を聴いていました。講演の途中でやっとつながりました。過去にCBCラジオ番組でゲストとして「ヘルプマークについて」お話をしていただいていた田中さんがとても本当に強く印象に残っていたことを思い出しました。講師として直接お話をいただいたことにもあらためて感銘を受けました。すごく嬉しく思いました。

 

田中麻莉絵さんのお話は、ラジオドキュメンタリー番組としても配信されています。本日聴き直してみました。なんと、その番組のメインとなる「語り手」は、11月に川越中学校で読書活動推進にあたっての講演会をしていただいた、「四日市市の子どもの本専門店 メリーゴーランド店主」である増田喜昭さんでしした。とにかく心に響く内容でした。田中麻莉絵さんの強く生きる生きかたはもちろん、あたたかい人柄や笑顔、優しさが多くの人と関わりを増やし、生きていく原動力となっていっているのが良く伝わってきました。だから、田中さんの周りには多くの方たちがいるんだなあと思いました。昨日は、貴重な時間を創っていただいたことに心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

 

【子どもたちの感想を一部抜粋して】

■ヘルプマークはぼくも持っているので知っています。ヘルプマークは役場でもらうマークです。もともと東京でできたマークです。そして愛知県から三重県まで出てくるようになりました。

 

■田中さんの話のように人から聞くことは大事だけど、誰でも病気になどにかかって、当たり前の生活ができなくなる可能性もあるので、こういったことを自分事として考えることも大切だと思いました。ヘルプマークのことは知っている人は増えていると思ったけど、まだ全員が知っているわけではないから、自分も家族などに広めていきたいと思いました。田中さんと石田先生のつながりを聞いて、人との関わりはすごいなと感じました。なので自分も多くの経験をしたり、たくさんの人と関わっていけたらいいなと思いました。

 

■田中さんのように笑顔で明るく振舞ってくれている優しい人こそ、病気を持っていることがわかりにくいですが、それを気づかせてくれるのが「ヘルプマーク」の良さなんだとわかりました。私はいま元気に学校に通うことができています。これから先もしかしたらまだ若いうちに大きな病気になるかもしれません。田中さんのように回復を繰り返すかもしれないし、頑張れないかもしれないし・・・。命は有限だから、これからも自分らしく、将来に向けて田中さんのように前向きに頑張っていきたいです。

2024年01月20日更新|学校の様子

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